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独占には、重要な資源を特定の企業が占有する資源独占や電力、ガス、水道などの公益事業で見られる自然独占、新聞やブランド品に見られる製品差別化による独占的競争があります。独占の場合には完全競争の場合よりも、生産量は少なく、価格は高くなります。供給側に競争相手が不在か少ないため、独占企業は生産量を抑え価格を上げることで利益を増やすことができるのです。消費者には不利な状況といえ、社会的余剰の観点からも非効率になります。このことは需要曲線や限界収入曲線、限界費用曲線のグラフから明らかになります。政府は競争を維持・促進し、独占防止のために独占禁止法を定め、特定の企業が他企業の事業活動を排除・支配することなどを規制しています。ただし、自然独占では、固定費が巨額なため、独占を容認するがその弊害を是正するために価格を規制する政策も同時に実施してきました。独占とはどのようなものか、独占企業の利潤や社会的損失などをグラフを交えて解説し、独占の弊害と規制について学んでいきます。
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不完全競争、独占、特許権・著作権・販売権による独占、資源独占、自然独占、製品差別化独占、独占的競争、平均収入曲線、限界収入曲線、限界費用曲線、独占価格、製品差別化による価格設定、寡占、価格支配力、カルテル、独占禁止法、闇カルテル、非価格競争、公正取引委員会、公益事業
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(上から) 独占価格と社会的余剰/独占禁止法とその目的/電気料金はなぜ高い/国際競争
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DVD カラー 約30分 400V036S
価格 40,000円+税 |