市場メカニズムを賛美する市場原理主義の風潮が高まっている昨今ですが、市場の力だけでは効率的な資源配分が達成されない場合があります。外部性と公共財が好例で、市場の失敗をもたらします。市場の取引を経ずに経済主体に影響が及ぶのが外部経済効果であり、公害・環境汚染(負の外部不経済)や美しい景観(正の外部経済)があります。経済主体が外部効果を考慮しないと経済活動は非効率的となるために、外部不経済は課税(ピグー税)により、外部経済は補助金により内部化する必要があります。公共財には道路などの社会資本、警察・消防などの公共サービスがあり、これらには非排除性があり、料金を支払わなくても利用可能であり「ただ乗り」の対象となってしまいます。公共財を民間で供給すると、市場が失敗し過小供給となるために、政府や自治体が供給し、費用は税金で賄うという形をとります。独占や寡占による非効率性、フリーライダー対策なども学びながら、市場の失敗を克服するために私たちができることを考えます。
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(上から) 市場の失敗 渋滞/公共財 花火大会/ピグー税と需要・供給曲線/京都議定書
DVD カラー 約30分 400V033S
価格 40,000円+税 |