経済循環の流れのなかで家計が担っている主な役割は、労働を供給して得た所得を使って、モノやサービスを購入する消費活動です。家計は食料、家賃、レジャーなどから満足感、つまり効用を獲得し、これを大きくするのが行動目的になります。この際、予算には限りがあることから、家計はどれを優先するかという選択に迫られます。食料と衣服の購入の場合のように2つの財・サービス(商品)の間の選択問題は、無差別曲線と予算線を描いたグラフによって理解することができます。無差別曲線の形状には財の特性が反映され、予算線には予算額に加えて財の相対価格が反映されます。とりわけ無差別曲線の傾きにも関係し、消費量が増加する財と減少する財の間での数量比率である限界代替率は、家計の消費選択問題にとって重要な役割を果たします。家計の効用がどのようにして最大化されるか、所得の増減や財価格の変化に家計はどのように対応するかについて紹介し、限界代替率逓減の法則、補完財や代替財、普通財や劣等財についても学びます。
家計、効用、効用の最大化、予算線、無差別曲線、限界代替率逓減の法則、代替財、補完財、普通財、劣等財、エンゲルの法則
(上から) 山中家/消費活動/所得変化による予算線と無差別曲線/限界代替率逓減の法則
DVD カラー 約30分 400V034S
価格 40,000円+税 |