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ミクロ経済で家計と並んで重要な分析対象となるのが企業です。企業の最大の目的は利益を出すこと。企業経営者は利益を生み出す生産量と費用、すなわち従業員に払う賃金のバランスに頭を悩ましています。生産量を上げれば利益があがるのなら、従業員を増やせば良いという考えもありますが、そう上手くはいきません。従業員の数が増えるほど1人あたりの生産量は減る、つまり、従業員が1人増える分、費用が増えるからです。これを「限界費用逓増の法則」といいます。この限界費用逓増の
法則と市場価格を組み合わせることで、最適な従業員の数を割り出すことができます。
最も利益の出る従業員数は、生産物の限界費用が市場価格と等しいとき。市場価格こそ、資源の配分が最も無駄なく行われているところであることがこの分析で分かります。さらにこの原理を利用することで、適正な賃金水準も分かりますし、それを労働市場の賃金の均衡価格と比べることで、失業率が上下することも分かるのです。企業の最大利益追求という行為が、失業率というマクロ経済にも大きな影響を与えていることが、この分析で理解することが出来ます。
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企業の目的/利益の最大化/企業と雇用/新しい時代の企業
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(上から) 限界生産物逓減の法則/高橋家具/新しい企業/労働市場の需要と供給の均衡点
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DVD カラー 約30分 価格 40,000円+税
DVD: 400V004S
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