松下電器産業(現パナソニック)の創業者、松下幸之助は、「おたくは何を作っている会社ですか?」と問われた時に、「うちは人を作っています。
合わせて、電気製品を作っています。」と答えたそうです。
人が企業にとって財産であり、終生、人材の育成を大切にした幸之助らしいエピソードです。この話を待つまでもなく、人が企業の生殺を左右する重要な経営資源であることは多くの経営者が認識していることで、そのマネジメントは、古く1920年代の頃から、重要な経営学のテーマとして扱われてきました。
例えば、モデル的な作業(課業)を基準にして労働者の生産性を計測する科学的管理法の反省に立って、G.E.メイヨーやF.J.レスリスバーガーは、生産性は従業員同士の人間関係や、仕事に対するモラール(士気)などが影響するという人間関係論を提唱しています。
また、A.H.マズローやF.ハーズバーグは、心理学や行動科学といった、新しい学問体系を使って労働を検証し、人間は自己実現や成長を求めて働くという、新しい労働者観を提唱しました。様々な労働者観を軸に、人をいかに企業経営に生かすかという、人的資源管理の発展の経緯とその重要性について紹介します。
人的資源管理、ホーソン実験、リレー組立実験、バンク配線実験、公式組織と非公式組織、経済人モデルと社会人モデル、人間関係論、行動科学、協働社会、欲求5段階説、XY理論、衛生要因、動機付け要因、年功給・能力給・年俸給
パナソニック、WE
松下幸之助、E.メイヨー、F.レスリスバーガー、M.ファレット、R.リッカート、A.マズロー、D.マグレガー、F.ハーズバー
グ
(上から) ホーソン実験/マズローの欲求5段階説/メイヨー(左)とレスリスバーガー/松下幸之助 人造り
DVD カラー 36分 (DVD) 400V013S
価格 各巻 40,000円+税
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