歌舞伎は、様式的な演劇であるといわれる。中でも立廻りは、「タテ」とも呼ばれ、血生臭い闘
争の場面ではあるが、とんぼや見得などを織り込んで、おおどかに美しく見せる。その華麗な
演技は「歌舞伎の華」として長年親しまれてきた。この作品は、義太夫狂言の三大名作に数え
られる「義経千本桜」の舞台から、有名な大立廻りの場面を取り上げ、その稽古風景を交えな
がら、立廻りの演出に見られる歌舞伎独特の美意識をじっくりと味わう。また、立廻りによって、
主役の華々しさが一層引き立てられる「義経千本桜」の名場面も併せて鑑賞する。 ['93]
■主な舞台
義経千本桜<よしつねせんぼんざくら>(平成3年)-伏見稲荷鳥居前の場<ふしみいなりとりいまえのば>、小金吾討死の場<こきんごうちじにのば>、河連法眼館の場<かわつらほうげんやかたのば>、大物浦の場<だいもつのうらのば>-
■主な出演者
12代目市川團十郎、9代目市川團蔵、7代目尾上菊五郎、4代目尾上菊十郎、2代目尾上辰之助、6代目尾上松助、4代目中村雀右衛門、5代目中村富十郎、8代目中村福助、5代目中村松江、5代目坂東八十助
■ 企画・監修:日本芸術文化振興会(国立劇場)
■仕様 DVD カラー 34分
■価格 18,000円+税
(DVD)SSA291D |
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