男が女を演じる、それは大変な努力が必要である。女の体を作ることから始まり、年齢・身分・ 職業による身振りの違い、感情の細かい表現、そして役の心をどう捉えるか。歌舞伎俳優研
修生等のきびしい修行が中村又五郎先生の熱のこもった指導で展開され、そして晴れの卒業公演まで・・・。この作品は伝統芸伝承のきびしさと、そこに流れる師弟愛をあますところなく記録したものである。女方の基本訓練を追求したものであり、昔なら見せてはならぬ秘事に属していよう。舞台で幻華を開く女方の実に真剣に取り組んでみせた、珍重すべき映像である。['90]
■主な舞台
菅原伝授手習鑑<すがわらでんじゅてならいかがみ>−寺子屋の場<てらこやのば>−(昭和56年)
■指導
2代目中村又五郎、6代目尾上菊蔵
■協力
7代目尾上梅幸、4代目中村雀右衛門、2代目中村又蔵、鶴澤政一郎、竹本清太夫、山本長之助、国立劇場第六期歌舞伎俳優研修生
■ 企画・監修:日本芸術文化振興会(国立劇場)
■仕様 DVD カラー 45分
■価格 18,000円+税
(DVD)SSA290D |
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