竹林の翁
「今は昔、竹取の翁といふものありけり。・・・」、不思議な物語を予感させる美しい竹林の中の翁。ふと見ると、もと光る竹。その中にかわいらしいかぐや姫が・・・
かぐや姫の成長
裕福になる竹取の翁と成長するかぐや姫。美しいかぐや姫を見ようと多くの男たちが押しかける。
|
|
五人の貴公子の求婚
求婚をあきらめない熱心な五人の貴公子たち。彼らの心の深さを知るためにかぐや姫の望む物を持ってくるよう難題を出す。
出題を受ける貴公子たち
五人に求められた品物を美しい絵で示し、貴公子たちの反応を描く。
品物を探す貴公子たち
五人のエピソードを分りやすく、楽しく描いていく。そして、かぐや姫は遂に彼らの求婚を退ける。
帝の執心
評判を聞いた帝は、かぐや姫に会ってみたくなる。帝はかぐや姫に入内するよう命じるが、かぐや姫は首を縦に振らない。
かぐや姫を訪ねる帝
狩に出掛けたふりをして、そっと訪ね、かぐや姫に近寄る帝。影になるかぐや姫と帝の心情を美しい雪景色を背景に幻想的に描く。帝は、かぐや姫がこの世の者ではないことを知る。しかし、手紙のやり取りをしながら帝とかぐや姫は心を通わすようになる。
月を見て泣くかぐや姫
月を見ては嘆き悲しむかぐや姫。翁と媼は、かぐや姫が八月の十五夜には月に帰らなければならないことを知らされる。この噂を聞いた帝は二千の兵でかぐや姫を守ろうとする。
天人たちの迎え
光の中を月から降りてくる天人たち。嘆き悲しむ翁と媼。弓矢を落とし、立ち尽くす兵たち。光に引かれるように出て行くかぐや姫は、形見の着物と書置きを翁と媼に残す。不老不死の薬の入った壺と帝への手紙を頭の中将に託し、天人たちのもとへ行く。
かぐや姫の昇天
天の羽衣をまとうと、かぐや姫は下界の人間と心が変わってしまい、天人たちと共に昇天する。光と影の幻想的なアニメーションで物語のクライマックスを劇的に描く。
不死の薬と富士山
最後に帝への思いを伝えたかぐや姫の手紙を落とす帝。不老不死の薬の壺と共に「あふことも涙に浮かぶわが身には・・・」と返しの歌を書いた手紙を天に一番近い山で燃やす。その山は「ふじの山」と名づけられ、その煙は今も雲の中へ立ち昇っていると結ぶ。
|
|
|