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日本人に深い感銘を与え続けている「平家物語」をアニメ化しました。平曲の調べにのせて哀れ深く語る琵琶法師、平家の栄華、源氏の台頭、そして滅亡する平家を紹介し、物語の概略を示します。数々の名場面のうち、「敦盛の最期」、「扇の的」を中心に主人公の心情を劇的に、哀れ深く描写します。迫力あるアニメーションは子どもたちに感動と理解を与え、平家物語に対する興味と関心を呼び起こします。

アニメキャラクターと人物の説明ですこのビデオに登場する平家物語の人びと

平家物語のパッケージカバー写真です
パッケージカバーデザイン


朗読箇所  
(冒頭)  
祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。

(敦盛最期) 
あれは大将軍とこそ見まゐらせ候へ。まさなうも敵に後ろを見せさせたまふものかな。返させたまへ――
そもそも、いかなる人にてましまし候ぞ。名のらせたまへ・・・

(那須与一) 
ころは二月十八日の酉の刻ばかりのことなるに、をりふし北風激しくて、磯打つ波も高かりけり――
南無八幡大菩薩、我が国の神明、日光の権現、宇都宮、那須の湯泉大明神、願はくは、あの扇の真ん中射させてたばせたまへ・・・



祇園精舎

盲目の琵琶法師が奏でる冒頭「祇園精舎の鐘の声・・・」。平家物語は平家の繁栄と滅亡を描き、琵琶法師によって語り伝えられたことを告げる。

平家の栄華
平治の乱以後、栄耀栄華を極めた平清盛を頂点とする平家一門を紹介する。

奢る平家と反発する動き
平氏にあらずば人にあらず・・・奢る平家に反発する後白河法皇、東国の源氏勢を描く。平等院で自害する源頼政、源頼朝に決起を促す文覚、遂に平家打倒の旗を挙げる頼朝、信濃では木曽義仲が兵をあげる。

平清盛の死
頼朝の首を我が墓前に・・・と言い残し、六十四歳で逝った平清盛を描く。清盛の死後、遂に平家は都を追われ、瀬戸内海へと逃れる。

一の谷の合戦
平家の陣から聞こえる笛の音に耳を傾ける熊谷直実。義経のひよどりごえの奇襲に背後を突かれ、おののきながらいっせいに海へ逃れる平家軍を描く。

敦盛の最期
平敦盛は、身分の高い大将軍の首を取ろうと対戦相手を探していた熊谷直実に呼び止められ、決闘におよぶ。討つ直実・・・討たれる敦盛・・・
美しいアニメーションで二人の心情に迫り、戦いの様子を哀れ深く劇的に描いていく。教科書の原文を台詞に採用した二人のやり取りで臨場感が高まる。


扇の的
舞台は一の谷から屋島の“扇の的”へ移る。命をかけて、扇の的を射落とした与一の弓術の見事さと悲壮な心境、敵味方を超えて賞賛する武士たち、そして、平家の男を射とめなければならなかった戦の非情さ、緊迫感を美しい情景をからめて丁寧に描いていく。

壇ノ浦の戦い
壇ノ浦での最期の決戦に破れた平家は、遂に西の海に滅び去る。戦う両軍の様子と安徳天皇を抱き入水する二位の尼時子を描く。


わたくしたちがこの作品を制作しました
監修/三木紀人(お茶の水女子大学名誉教授・城西国際大学教授)
指導/岡田美也子(千葉敬愛短期大学助教授)
監督・絵コンテ/飯島正勝  脚本/木滝真理  音楽/島津秀雄 
声の出演/小村哲生(平清盛) うすいたかやす(源頼政) 上別府仁資(文覚) 
甲斐田ゆき(時子) 松山鷹志(熊谷直実) 保志総一郎(平敦盛) 
戸部公爾(源義経) 石塚 堅(那須与一)
ナレーション/玉井 碧 作画監督/板澤匡覧
原画/藤岡正宣 小山善孝 林 和男 神原敏昭  笠原慎介 
動画チェック/西田真由美  
色彩設計/横井正人  仕上/ぎゃろっぷデジタル  美術監督/西川淳一郎  
編集/中川晶男
撮影/荒川智志 星 知良  音楽監督/早瀬博雪 音響制作/音響映像システム  
制作プロデューサー/土屋孝彦 制作担当/田中日出男  
アニメーション制作/ぎゃろっぷ
プロデューサー/小野哲男  エグゼクティブプロデューサー/西沢隆雄
製作・著作/株式会社サン・エデュケーショナル


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