「平家物語」ゆかりの地フォトアルバム
物語の舞台になった場所の現在の風景写真
【登場人物】二位尼/安徳天皇/平知盛/平教経/平宗盛父子/平維盛/平重衡
【朗 読】平野啓子
鶏合壇浦合戦/先帝身投/能登殿最期/内侍所都入/維盛入水/海道下/
千手前/重衡被斬
【解 説】平田悦朗
【監 修】三木紀人(城西国際大学教授・お茶の水女子大学名誉教授)
【撮影協力】宮内庁 港区港郷土資料館 林原美術館 神護寺 生田神社 赤間神宮
泉涌寺 熊野本宮大社 熊野速玉神社 熊野那智大社 補陀落山寺
天真寺 東大寺 般若寺 法界寺 安福寺 鹿児島県三島村
徳島県東祖谷山村 鳥取県若桜町 宮崎県椎葉村
プロローグ
元暦2年3月4日、栄華を誇った平家は壇ノ浦の戦いに敗北、滅亡に至る。
平家物語はその必然性を見据え、一門の悲劇を哀れ深く語る。描かれた人々を通して、われわれは人間理解を深めることになった。
平家の攻勢
「いくさはけふぞかぎり・・運命尽きぬれば力及ばず。されど名こそ惜しけれ・・」舟の屋形に上がって、大音声で平家の人々を叱咤する平知盛。やがて潮の流れが変わり形勢は逆転する。
安徳天皇入水
義経軍に船頭、水夫を狙いうちされる平家。知盛に非難の声を上げる女性たち、そして遂に入水する安徳天皇と二位の尼。混乱の中で迎える平家の人々の最期を哀れ深く描く。
教経・知盛の最期
勇猛で知られた能登守教経の奮戦と最期を悩み迷う平宗盛父子。すべてを見届け覚悟を決めた総大将知盛。その時発した知盛の言葉は、物語中でも際立って印象が深い。
維盛入水
重盛の長男平維盛は、都に残した家族を忘れられず、屋島から逃れて高野山に入り出家する。滝口入道に助けられながら熊野沖で入水する維盛の最期。美しい山成島の風景と絵巻に朗読を交えて哀れ深く描く。
重衡の最期
一の谷の合戦で生け捕りされた平重衡は鎌倉へ護送された後、奈良の木津川で処刑される。物語きっての名文とされる海道下、護送の途中で会うことができた妻との歌のやり取り・・・味わい深い朗読で重衡をしのぶ。
再び壇ノ浦
戦い終わった後の風景を描く物語の哀調は一段と冴える。美しい映像と味わい深い朗読で描く風景描写はひときわ印象が深い。
[物語の伝説と歴史]
本巻に関係する物語の伝説と歴史の地を紹介。
・硫黄島(鹿児島県)-安徳天皇が壇ノ浦から密かに移り住んだといわれる伝説の地。
・祖谷山(徳島県)-かずら橋のかかることで有名。平家伝説の遺跡が数多く残る興味深い山村。
・落折(鳥取県)-清盛の弟・経盛が郎党を従えて落ちていったといわれる山あいの村。
・椎葉(宮崎県)-♪ 那須の大八、鶴富捨てて、椎葉たつときゃ 目に涙・・・民謡「ひえつき節」に
歌われる、那須大八郎家久と鶴富姫との悲恋物語が残る伝説地。
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