「平家物語」ゆかりの地フォトアルバム
物語の舞台になった場所の現在の風景写真
【登場人物】平忠度/平経正/平敦盛/熊谷直実/那須与一
【朗 読】平野啓子
忠度都落/経正都落/敦盛最期/那須与一/弓流
【能・謡曲】櫻間眞理「忠度」
【琵琶演奏】須田誠舟「上玄・石上」
【解 説】平田悦朗
【監 修】三木紀人(城西国際大学教授・お茶の水女子大学名誉教授)
【撮影協力】東京国立博物館 京都国立博物館 港区港郷土資料館 林原美術館
仁和寺 天真寺 須磨寺 都久夫須麻神社 宝巌寺 知恩院 誓願寺
赤間神宮 熊谷寺 普済寺 清心寺 六万寺 玄性寺 福原八幡宮
那須温泉神社 早稲田大学 中央公論新社
プロローグ
平家物語に登場する人物の中で、権力の中心にいなかったにもかかわらず、ひときわ鮮やかな印象をとどめる武士たちがいる。彼らは、物語の成立から今日まで、我々日本人に広く知られ、親しまれてきた。
歌人・平忠度
薩摩守忠度は、歌人たちと交流を重ね、風雅な人として知られる。都落ちに際し、歌集一巻を携え藤原俊成邸に立ち寄る忠度。師弟の永遠の別れを描く一節は、余情あふれる名場面である。能「忠度」“行き暮れて・・・”を見ながら忠度に想いをはせる。
琵琶の名人・平経正
経正は義仲追討の北陸行の途中、琵琶湖の中にある竹生島に立ち寄る。そして都落ちの日、仁和寺を訪れ、琵琶の名器青山を返し、懐かしい人々と名残を惜しむ。秘曲「上玄・石上」を再現演奏し、当時をしのぶ。
平敦盛の最期
笛の名手敦盛と彼を討った熊谷直実の二人をドラマチックに描く。味わい深い朗読と美しい絵巻を織り交ぜて、敦盛の悲劇と直実の苦悩を描く。
扇の的・那須与一
源氏の男で強烈な印象を残す那須与一。生死をかけた戦いの中の一場面“扇の的”を美しい映像と朗読で描く。扇の的を射きった与一、源平両軍の賞賛、そのあと男を射殺した行為に対する戦場の緊張感と与一の心情を読む。
[物語の伝説と歴史]
本巻に関する物語の伝説と歴史の地を紹介。
・埼玉県各地-熊谷直実のゆかりの熊谷寺(熊谷市)、忠度を討った岡部六弥太の菩提寺と伝えられる
普済寺(岡部町)、忠度の墓がある清心寺(深谷市)など平家物語ゆかりの遺跡等見どころが多い。
・屋島(香川県)-那須与一が扇の的を射った場所は現在は陸地。源平の戦いにちなむ名所旧跡が多い。
・那須野(栃木県)-那須与一の出身地。弓を射る時に願をかけた八幡宮などが残る。
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