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金融 |
プライマリー金融論入門 |
プライマリー |
激動する現代経済の大きな要因の一つは金融。金融は安定した経済活動のために不可欠な経済の大きな柱です。その機能に支障をきたすと、たちまち経済活動は混乱、停滞し、社会や暮らしに大きな影響を及ぼすため、世界は金融から目を離すことができません。 |
タイトル |
価格 |
対象学年・監修者 |
内 容 |
@ 金融論を学ぶ |
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監修 : |
銀行、信用金庫、証券会社。私達の暮らしの身近なところにありながら、多くの人は、それらの役割をうまく説明できないでしょう。しかし、金融論を学ぶにあたっては最低限、その基本に触れておく必要があり、その後に続く中級・上級レベルの様々な領域への突破口として、その理解は極めて重要です。金融の役割とは、とりもなおさず、資金が余っているところから資金が不足しているところへ資金を融通する金融仲介機能であり、それは資産変換、リスク分散、情報生産の3つの機能が備わって初めて可能になります。手形や小切手、さらには債券、株式といった証券等々・・・、形態の異なる資産を、貸手と借手の求める形に変換することは、金融仲介の基本中の基本です。その際、リスクが貸手と借手にストレートに及ばないようにうまく分散し、また借手の真の信用状態が貸手にきちんと伝わるよう、信用情報を生産することも、金融仲介機能の重要な役割です。この世に、金融という仕組みが登場した古代のギリシャから現在にいたるまで、金融仲介機能は不変であることを、金融論のゼミと、仮想のマネーワールドを行き来しながら、主人公の学生3人と共に学んでいきます。 |
A
貨幣の役割と通貨の循環
(DVD)400V022S |
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監修 : |
欲しい物を見つけたらお金を支払って手に入れる、子供の頃から誰もが実践してきたことです。では、欲しい物が買えるのなら、商店街で発行している地域通貨もお金、金融論でいう貨幣といえるのでしょうか。誕生した大昔から、貨幣には交換の媒介、価値の尺度、価値の保蔵といった基本機能が備わり、その利便性により洋の東西を問わず広く普及しました。さらに時代を経て、紙幣が誕生するにいたって、貨幣は誰もがそれを商品との交換に応じるという一般的受容性や、法律に基づき、表示された数値通りの価値を持たせる強制通用力が備わり、現代にも使われる貨幣となったのです。また、金融論の視点から貨幣についてもう一つ注意すべきは、商品・サービスとの交換、すなわち実体経済で不可欠であるだけでなく、決済や、資金調達、資金運用など、実体経済がきちんと回るための潤滑油の役割を果たしながら流通していることです。この貨幣の流通は、物価の上昇と下落、すなわちインフレ・デフレにも影響を及ぼすため、金融に関わる関係者が注意深く観察している重要なポイントです。貨幣の歴史、機能、循環の仕組み、貨幣数量説、マネーストックなどについて学びます。 |
B 間接金融と銀行 〜信用第一は誰のため〜
(DVD)400V023S |
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監修 : |
銀行と聞くと手堅いイメージがあります。預金者はもちろん、企業経営者が商売の決済や、資金の融資などで頼りにしている、信用のおける存在が銀行です。それもそのはず、数ある金融機関の中でも銀行ほど信用を大切にしているところはありません。現金を使わず、離れた場所で支払いのやり取りを行う決済や、預金者から預かった現金を預金という形で集めて企業に融資する間接金融は、銀行の仲介機能がベースになりますが、それは何より預金者や、融資先に対する信用があってのものなのです。預かった預金の一部を払い戻しのために残し、それ以外を貸し出しに回す信用創造が法律で認められているのも、金融秩序のために、銀行が信用を守る砦であることを、多くの人が認めているからに他なりません。とはいっても銀行も一企業であるかぎり、適正な利益の確保は必要です。短期市場で調達した資金を、融資することで得られる利ざやは、銀行の重要な収益部門になります。その一方で、融資先の与信審査を厳しくするあまり企業融資が進まず、経済の停滞を招くこともあります。社会に大きな影響を及ぼす銀行の役割の基本を学んでいきます。 |
C 直接金融と証券市場 〜株式相場より企業を見よ〜
(DVD)400V024S |
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監修 : |
野村證券の創始者「野村徳七」を始め、株式相場で財を成した人は少なくありません。株式市場に魅力を感じ、将来業務として携わりたいと考える学生が多い理由もそのあたりにあるのかもしれません。しかし、株式市場の本来の目的は投資や投機の場ではなく、銀行などの間接金融と異なるもう一つの企業金融の柱、直接金融の担い手として、企業にとっての資金調達の場となることです。そのために、証券会社は店頭公開や取引所への上場時に、信用の確保のために厳しい審査を実施し、それをクリアして初めて、企業は自己資本の拡充や低コストの資金調達が可能になります。投資家は、そうした企業を注視し、健全経営の企業に投資を行います。その意味で、株式市場における重要性は、相場よりも企業の経営情報の方が重いといっても差し支えありません。また、この直接金融では、株式の他に、公共債や社債などの債券が重要な位置を占めており、中でも国が発行する国債は額も多く、その取引によって金利が変動し、さらにそれが市場に影響を及ぼすため、金融関係者もその動向から目が離せません。直接金融を担う証券市場の概要について歴史をたどりながら学んでいきます。 |
D 金利の役割と仕組み
(DVD)400V025S |
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監修 : |
「国債の金利が上がっても下がっても暮らしに影響はない。金利で関心があるのは、銀行に預けた預金の金利だけ。」一般の学生ならそれで済んでも、金融論を学ぶ以上、そこにはどのような問題が含まれているのか、想像を巡らせることが大切です。普通預金や定期預金、そして債券など、金融商品には金利が付きます。その金利はどんな意味を持ち、どんな役割を果たすのでしょうか。短期市場における金利の動向や、債券に代表される長期金利の変動要因、調達金利を基に貸出金利が決まる仕組みなど、金利について理解を深めるに従い、預金金利が、一銀行の裁量で決められるような単純なものではないことに気づかされるでしょう。更に、国債など債券の金利には満期までの残存期間と期間毎の利回りからなる期間構造があることや、金利が上がる時は債権価格が下がり、金利が下がる時は債権価格が上がることを学ぶことで、国債金利が上がり、国債価格が下がることにどんな問題があるのかを理解できます。金利とは何か、その決定の仕組みや市場と変動要因、影響など、金融論のスタートラインである金利の基礎を、金利ワールドの中をさまよいながら学んでいきます。 |
E コーポレートファイナンス 〜最適資本構成をめざす〜
(DVD)400V026S |
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監修 : |
企業にとって、日常の活動を続けていく上で資金調達や余剰資金の運用は不可欠です。それを戦略的に実行することで、キャッシュフローを最大化するのが企業財務、コーポレートファイナンスです。しかし、ただやみくもに行ってもうまくはいきません。銀行融資や社債発行など負債(デットファイナンス)による資金調達と、株式市場(エクイティーファイナンス)からの自己資本による資金調達をいかに適切に組み合わせるかといった最適資本構成がコーポレートファイナンスでは問われるのです。そのポイントになるのは資本コストです。銀行融資における金利、そして株式の配当、キャピタルゲインなど、いわゆる投資家の期待リターンが資本コストにあたります。この資本コストを上回る利益を出さなければ、企業が資金調達する意味は失われるのです。更に、この最適資本構成を把握するためには、MM理論で問われる税制や情報の非対称性への理解も欠かせません。投資家の期待リターン、すなわち資本コストの最小化を図るには、情報のディスクロージャーも重要になります。コーポレートファイナンスの重要性について、経営者の生の声を聞きながら考察します。 |
F 為替の仕組みと影響 〜交換が世界を変える〜
(DVD)400V027S |
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監修 : |
今や、誰もが当たり前のように行っているネットを使った買い物。それを可能にしている為替の仕組みを知ることも、金融論の重要な分野の一つです。国内の為替取引ではもちろん、通貨の異なる外国間での為替取引では、為替の交換レートが絡むために、取引が滞りなく行われるにはコルレス勘定をはじめとする様々な仕組みが必要になります。ところでこの為替、そのレートが毎日ニュースなどで報道されるように、経済にとって重要な指標となります。その数字が輸入関連企業や輸出関連企業の利益に直結するため、為替相場の動きから目が離せないのです。そのため、銀行など為替の取引を行う金融機関や企業では、為替の変動要因の分析に余念がありません。更に、この為替レートは二国間の名目レートにとどまらず、世界中のレートを勘案した実効レート、物価の上下動を勘案した実質レートなどがあり、それらについての理解も必要になります。ネットを使い、ボタン1つで出来る海外からの買い物も、その裏では為替の複雑な仕組みが働いているのです。国内外の経済に大きな影響力を持つ為替について、実際の銀行に取材しながら学んでいきます。 |
G 資産運用と金融リスク 〜リスクとリターンの攻防〜
(DVD)400V028S |
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監修 : |
ハイリスク・ハイリターンは金融商品の基本です。元本割れのリスクが高い商品ほど、リスク・プレミアムと呼ばれる分だけ高い金利がつくからです。一般の消費者は、そうしたリスクを避けて銀行預金などを利用しますが、それでは思うようなリターンが期待できないことから、投資家は、投資技術にたけた専門家を通して、高いリターンが期待できるリスクマネーへの投資を図ります。その一つが、一般にファンドと呼ばれる投資信託です。そこではファンドマネージャーと呼ばれる投資のエキスパートが、ポートフォリオ選択よろしく様々なリスク回避(ヘッジ)の手法を使いながら、株式(ファンド)や公社債(ファンド)など数多くの種類の金融商品を組み合わせて、最小のリスクで最大の利益を得ることに努めます。また、金融商品の中には、リスクヘッジを目的としたものでありながら、それ自体が投資の対象となり、なおかつリスク要因となってしまうデリバティブ商品もあり、それらのファンドマネージャーには、相当のスキルが求められるのです。そんなファンドマネージャーへの道をたどりながら、資産運用と金融のリスクについて考えていきます。 |
H 日銀の役割と金融政策 〜世界は不況に何を学ぶ〜
(DVD)400V029S |
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監修 : |
世界恐慌の引き金となった1929年のウォール街の株の大暴落に対して、60年後に起きたそれを上回る規模の株の大暴落は、最終的に大きな混乱には発展しませんでした。その理由は、市場の混乱を回避するために世界の中央銀行が協調して金融市場に積極介入したからです。金融市場に対する中央銀行の影響力の大きさが示されたエピソードです。それは戦後の日本経済の中で、日銀が実施してきた金融政策にも共通します。高度経済成長期にインフレや国際収支の不均衡回避に向かった日銀の金利政策。安定成長時代から本格的に始まった日銀の短期金融市場での金融調節、そしてバブル経済とバブル崩壊を受けて、日銀がとったゼロ金利政策と量的緩和政策。いずれも、時代の流れの中で変化する金融環境に合わせて進められたものであり、実効性の検証だけでなく、そこにどんな意味があったのをきちんと分析することは、金融論を学ぶにはとても重要なことです。銀行の中の銀行、あるいは通貨の番人とも呼ばれる日銀が果たしてきた役割と、その金融政策の変遷を、戦後の日本経済と照らしながらまとめたレポートを通して、日銀の役割と金融政策について学びます。 |
I 金融危機と金融秩序 〜危機は変化へのチャンス〜
(DVD)400V030S |
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監修 : |
2002年に本格化された欧州統一通貨《ユーロ》の導入は、当初こそ世界から多くの期待が寄せられましたが、経済力の格差を残したままの通貨統一による問題が次第に露呈し、ギリシャの債務危機という金融危機にまで発展しています。そのわずか前には、サブプライムローンに端を発するアメリカ発のリーマンショックが、世界経済を大混乱に陥れました。このように近代に突入して以降、世界は数々の金融危機、それを起因とする恐慌に見舞われ、社会は大きな影響を受けてきたのです。1990年代に起きた日本のバブル崩壊も然り。そうした金融危機の背景にある共通項に注目し、危機回避の視点からその要因を探ります。例えば大きな金融危機には、空間や時間を超えて危機の連鎖が生じ、リーマンショックとバブル経済崩壊には、過剰な投資、リスクテイクという共通項が見られます。何故、世界は同じ失敗を繰り返すのでしょうか、失敗を糧にした新しい金融秩序の構築のために、世界はどのように協調していこうとしているのでしょうか。日米欧で発生した金融危機を検証し、プレゼン形式を使いながら、金融危機と金融秩序について考えていきます。 |