ビジュアル生涯発達心理学入門
A胎児期・新生児期
―魅力に満ちたその世界―
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カラー
約
25分
DVD
60,000円+税 |
監修:
田島信元
(白百合女子大学教授)
指導:川上清文
(聖心女子大学教授) |
■内容
胎児期/新生児期
■解説
胎児や新生児は従来、「無力・無能で環境から受動的に影響を受ける存在」だとみなされ、医学や生理学の対象ではあっても、心理学の対象とはあまり考えられてきませんでした。しかし、最近の研究により、胎児や新生児は、想像以上の能力を持っていることが分かってきました。ヒトとしての発達は胎内にいる時から始まり、生まれた直後から社会に訴えかける存在になります。胎児は外界の音を聞いており、嗅覚能力もあります。音やにおいなどの刺激に反応できる胎児は、心理学の対象であるといえます。さらに胎内から外界に出たヒトは、急激な発達を続けます。新生児は知覚、記憶などの認知能力を使って、周りの環境に順応していきます。そして、この時期に獲得する能力は、後の人生の基礎となるのです。
ここでは、臍帯血流の測定など実験を交え、胎児や新生児が持つ能力を実証していきます。['06]
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ビジュアル生涯発達心理学入門
B乳児期
―情動・認知発達の基礎―
(DVD)600V023S
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カラー
約
25分
DVD
60,000円+税 |
監修・指導:
田島信元
(白百合女子大学教授) |
■内容
コンピテンス/コンピテンスの発揮される例@甘え泣き/コンピテンスの発揮される例A泣き方の変化/コンピテンスの発揮される例B遊びの変化/アタッチメント
■解説
なぜ赤ちゃんは泣くのでしょうか。乳児が泣く行為は従来、泣いている赤ちゃんをどう受け止めるか、という親の感受性という視点で捉えられてきました。しかし泣くという行為によって、乳児が母親をコントロールしているとも解釈できます。言葉を話せない乳児にとって、「泣き」は、最も有効なコミュニケーションの手段です。親と子は、相互に影響を与えながら関係を形成していきます。この相互交渉を通して、乳児は母親に対して徐々に愛着を形成していきます。そして1歳をすぎる頃から母親を安全基地にして、環境への積極的な探求を始めます。
こうした人間が環境と効果的に相互交渉する能力を「コンピテンス」といいます。乳児期はコンピテンスが発達し、その後の情動・認知発達の基礎を作る重要な時期なのです。
ここでは、乳児のコンピテンスの発達を泣きの変化、遊び方の変化を例に解説し、アタッチメントについてストレンジ・シチュエーション法を見ながら解説します。['06]
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ビジュアル生涯発達心理学入門
C幼児期 T
―表象の獲得―
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カラー
約25分
DVD
60,000円+税
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監修:田島信元
(白百合女子大学教授)
指導:鈴木忠
(白百合女子大学教授) |
■内容
数の保存/空間認知/描画/心の理論
■解説
幼児期の大きな発達的変化の一つに、表象の獲得があります。乳児期の子どもは、触れる、見る、聞くといった知覚や感覚をもとに行動をしてきました。それに対して、幼児は、記憶や知識、イメージなどを使って頭の中で考えること――すなわち表象活動を始めます。人間は、具体的に目に見えているものを抽象化したり、目に見えていないことを仮想的に考えたりすることができます。幼児期は、そうした表象操作が可能になる時期です。表象を使い始めたばかりの幼児のものの考え方には、大人とは異なるユニークな点があります。それは子どもが「未熟だから」ではありません。彼らなりに筋道の立つものの考え方をしているのです。
ここでは、表象を獲得する幼児がどのように物事を理解しているかを、数の保存、空間認知、描画、心の理論の実験を題材にして紹介します。['06]
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ビジュアル生涯発達心理学入門
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カラー
約
25分
DVD
60,000円+税 |
監修:田島信元
(白百合女子大学教授)
指導:上村佳世子
(文京学院大学教授) |
■内容
言語の獲得/コミュニケーションの発達/遊び/自我の芽生え
■解説
幼児期は、コミュニケーションスキルが身につき、他者との関係のみならず、自分自身にも目が向く時期でもあります。子どもの言語、遊び、自己意識の発達は、親や仲間などの周囲の親しい他者との関係の中で培われるものであり、子どもの発達がその社会的関係を変容させていくともいえます。
ここでは、言語獲得の理論、コミュニケーションスキルや遊びの発達という側面から、幼児期の子どもの理解を深めるとともに、その社会的、言語的環境を提供し共有する他者の機能について考察します子どものこのような周囲の世界の理解と関係づくりに焦点をあてると同時に、自分自身の認識を形成していく過程についても取り上げます。さらに、子どものコミュニケーションスキル研究の一事例として、家庭における観察法についても触れます。['06]
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ビジュアル生涯発達心理学入門
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カラー
約
25分
DVD
60,000円+税 |
監修:田島信元
(白百合女子大学教授)
指導:宮下孝広
(白百合女子大学教授) |
■内容
認知の発達/社会性の発達/軽度発達障害
■解説
児童期の発達を考えるとき、入学というライフイベントが大きな意味を持ちます。読み書き算をはじめ、生活に身近な事柄であれば、かなり高度な内容まで習得していきます。そして、教室で築かれる子ども同士の関係は、友達として、学友として、またライバルとして広がりも深まりも増していきます。
ここでは、学校環境のもとでの発達を、認知発達と社会性の発達の側面から見ていきます。認知発達の側面では、幼児期までの基本的な認知の構造と機能の発達をもとに、それらを意識的に使いこなしていくメタ認知の発達が特徴的です。一方社会性の発達については、人間の複雑な心的世界の理解の深まりとともに、対
人関係・社会関係のネットワークの中で適切に振舞う経験が蓄積されていきます。また、児童期は発達における様々な問題が顕著になってきます。軽度発達障害と、その対応を主な課題とする特別支援教育についても見ていきます。['06]
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カラー
約
25分
DVD
60,000円+税 |
監修:田島信元
(白百合女子大学教授)
指導:大野久
(立教大学教授) |
■内容
アイデンティティ、4つのステイタス/アイデンティティのための恋愛/アイデンティティの研究方法
■解説
アメリカの自我心理学者エリクソンは、人生を8段階に分け、人間の人格発達を理論化した漸成発達理論を提唱し、青年期は、自分の人生を見定め、アイデンティティと呼ばれる自覚、自信、自尊心、責任感、使命感、生きがい感をつかみ取る時期であるとしました。その意味で人生の中で最も重要な時期であるとしました。
ここでは、アイデンティティの意味する内容、「アイデンティティ・ステイタス」と呼ばれるアイデンティティ統合へのプロセスの分析の枠組み、「アイデンティティのための恋愛」と呼ばれるアイデンティティの未熟さが恋愛において現れる具体的な現象などを解説します。さらに、質問紙調査と面接法を組み合わせたアイデンティティ研究の一つの具体的な研究技法も紹介し、青年期研究のための有効な概念枠と研究法の指針を示します。['06]
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カラー
約
25分
DVD
60,000円+税 |
監修:田島信元
(白百合女子大学教授)
指導:大日向雅美
(恵泉女学園大学教授) |
■内容
他者との関わり/社会との関わり
■解説
成人期は青年期に見出したアイデンティティをより具体化し、諸課題を解決していく時期です。職場や家庭、地域社会において他者と関わる中で、自分らしい生き方を構築していきます。会社の同僚、妻や夫、子ども、地域の人々など他者との心の絆が、成人期のアイデンティティを満たす大きな支えとなります。
成人期に経験する他者との関わりの一つがパートナーとの関わりです。結婚する・しないという選択も含めて、パートナーと関ることは、今までの社会的価値にとらわれない自己の実現や、適応の模索の一つです。こうした社会との関わりは、より成熟した人格の獲得にも繋がります。例えば「働くこと」は社会との接点の一つ。しかし、この時期の女性の再就職問題など、社会に参加したくともでき
ないという現実もあります。
ここでは「他者との関わり」と「社会との関わり」という二つを主軸に、成人期の生き方と、現代社会における課題・問題について考えます。['06]
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カラー
約
25分
DVD
60,000円+税 |
監修:田島信元
(白百合女子大学教授)
指導:下仲順子
(文京学院大学教授) |
■内容
中年期とは/中年期の転機/高齢期を見据えて
■解説
家庭内では親として子を養い、老いた両親の世話をし、職場内においては熟練した働き手として企業や社会を支えていく中年期は「板ばさみ世代」と呼ばれます。一見すると心身共に安定した人生の最盛期とも見えるこの時期、実は、様々な発達的変化が起きています。
ここでは、エリクソンのライフサイクル論をきっかけに生涯発達心理学が中年期をどのように捉えているかを解説します。また中年期にとって最大のライフイベ
ントとなる定年退職と子どもの独立によって引き起こる社会的役割の喪失について紹介します。
定年に対する予期不安や夫婦のコミュニケーション不足による熟年離婚、退職によって起きる社会的役割の喪失、そして模索。中年期において起こる人生の転機としての問題を解説し、高齢期を見据えた中年期の発達課題を考察します。['06]
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ビジュアル生涯発達心理学入門
I高齢期
―人生の完結―
(DVD)600V030S
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カラー
約
25分
DVD
60,000円+税 |
監修:田島信元
(白百合女子大学教授)
指導:下仲順子
(文京学院大学教授) |
■内容
「老人」というイメージ/高齢期の発達/自立する高齢者/最後の発達
■解説
長い人生を越えてたどりついた高齢期、そこに生きる人達は一昔前の「老いた弱い人」ではありません。21世紀の高齢者は元気で活動的であり、人生経験を生かして、自立し、多様な価値観をもった集団といえます。かつての発達心理学では高齢者の様々な能力は一律に衰退するものと理解されてきました。しかし、近年の生涯発達心理学では生まれてから死に至るまでの人生を発達のプロセスとしてとらえ、そこでは様々な発達曲線が発見されています。
ここでは、高齢期になると低下のみと考えられてきた記憶、人格、知能などの心理機能の新しい発達プロセスを紹介し、長い人生を歩んできた者のみに備わる「
知恵」が高齢期ではどのように発揮されるのかを、現代の高齢者の新しい社会参加のスタイル「プロダクティブ・エイジング」から解説しつつ高齢期の最後の発達課題に高齢者がどのように向き合うのかを見てゆきます。['06] |