諸言語の音声を収録した貴重な資料！
DVD　「ビデオ音声学」　全2巻
監修・解説　城生佰太郎　（筑波大学名誉教授・文教大学教授）
世界の29言語について、その実際の発音をインフォーマントの出演により収録。生きた映像資料として大変貴重なものである。

　音声学が、言語音の産出から受容に至るまでの全過程を研究対象としている以上、当然のことながら、音響データだけでなく、発話者の行なう口唇・下顎・舌などの調節がどのようになっているのかを実時間で記録した動的映像資料により、一層科学的なアプローチを可能ならしめます。一例を引けば［ap］、［at］、［sk］などの末尾音［p］、［t］、［k］の識別は、耳だけに頼ろうとすると難しいが、口許を観察しさえすれば誰にでも簡単につけることができます。また、日本語で使われている4種類の鼻的破裂子音も、日常茶飯的レベルで同一文字「ン」の陰に隠されて必ずしも明瞭にその違いが意識されているとは言えません。このDVDの初めの方でも実演しているように、やはり口許をつぶさに観察することによって、「三番」では［m］、「三段」では［n］、 「三階」では［］、そして「三」のような語末位置では［N］、というように全て異なる音であることがはっきりと確認されます。まさに百聞は一見に如かずというべきでしょう。
　

★2005年改訂版 国際音声記号採用 ★附属ファイル： IPAによる言語音の記述PDF 対象：大学・一般 DVD　カラー　MONO　上巻約87分/下巻約110分 価格：各巻18,000円+税　18Ｖ0001Ｓ・0002Ｓ ＊1988年ＶＨＳで発売した作品を再編集してＤＶＤ化しています。

監修・解説者紹介：城生佰太郎（じょうお・はくたろう） 1946年生まれ、東京都出身/1971年東京外国語大学大学院、アジア第１言語専攻修了、東京学芸大学専任講師、筑波大学専任講師、 准教授、教授を経て、現在、文教大学文学部教授。

DVDでは、アジア・アフリカの諸言語13、ヨーロッパ及びその周辺で用いられる諸言語16、合わせて29言語について、その実際の発音を各国のインフォーマントの出演により、映像収録しました。
収録された具体例は、生きた映像資料として大変貴重なものです。また、新刊著「実験音声学入門」ならびに「DVD実験音声学」と合わせて活用することにより、一層立体的に音声学を把握することができます。
　

各巻内容
■ビデオ音声学　(上)　　　約87分　　 18Ｖ0001Ｓ
解説／日本／韓国／モンゴル・ハルハ／モンゴル・内モンゴル／トルコ／中国・北京／中国・広東／タイ／ヴェトナム／ジャワ／インドネシア／タガログ／ンデベレ

■ビデオ音声学　(下)　　　約110分　　18Ｖ0002Ｓ
ハンガリー／アラビア／ヘブライ／ペルシア／イタリア／イスパニア・ボリビア／イスパニア・メヒコ／カタロニア／フランス／フラマン／オランダ／ドイツ／イギリス／
アメリカ／スウェーデン／ロシア