LGBTsの子どもの命を守る学校の取組 DVD全2巻 

 

LGBTsの子どもの命を守る学校の取組

  〈DVD 全2巻〉

監修 : 日高庸晴(宝塚大学看護学部教授)

各巻タイトル
① 危機管理としての授業の必要性 
② 当事者に寄り添うために ~教育現場での落とし穴~ 

 


 

~LGBTsに関わる学校教員のための映像教材~ 


 
LGBTsの人口規模は少なくともクラスに1~2人程度であろうと推定されており、自分の担任する児童生徒の中に当事者が存在しているかもしれないという意識を持つことが必要です。しかしLGBTs児童生徒の存在に実際にどのように配慮するのか、どのように性的指向と性自認の多様性を授業で扱うのかそのイメージがついていない学校現場が多くあるかもしれません。
   本シリーズは学校でLGBTsの取組の必要性を喚起するとともに、当事者である児童生徒が傷つかないような教員の実践や学校のあり方を提案しています。日常における当事者への配慮、LGBTsに関する授業、カミングアウトがあった場合の対応例など様々な事柄について、模範的な事例だけでなく、起こりうる落とし穴も描きながら実践的に理解できるように描きました。視聴することで、「自分でも学校で取組が出来そうだ」、「授業の時にはこういった言い回しをしてみよう」と実践的な取組に繋がる様々なヒントを得ることが出来ると共に、その時々の児童生徒にしっかり向き合っていくことの大切さを伝えます。
  これからLGBTsについて取り組もうと考えている小学校・中学校・高等学校の教員の方々、教員を目指す学生の皆様に最適な映像教材です。

 

文部科学省選定
(②は特選)


DVD カラー  各巻約38分 
主な対象 : 学校教員(小学校・中学校・高等学校)、大学 
教科 : 道徳・保健・人権教育
バリアフリー字幕版選択可

価格 : 各巻18,000円+税  (学校、公共図書館向け) 
   各巻36,000円+税 (視聴覚ライブラリー向け)

 

朝日新聞(2020年5月18日朝刊)
毎日新聞(2020年3月30日朝刊)
本シリーズの紹介記事が掲載されました!


  小学校・中学校の教科書に性的指向と性自認の多様性についての記載が盛り込まれ、学校教育で性的指向と性自認の多様性を理解する取組が始まっています。しかしながらLGBTsの学齢期におけるいじめ被害、自傷行為の高さが国内外の研究で示されており、教育現場は危機管理の一環としてこの問題を捉え、現状を十分認識した上での取組をしなければなりません。
 本巻では、LGBTsに関する授業の実現を目指し、学校としてできることを模索していく一人の教師の姿を描きます。取組に抵抗する同僚など実際の学校現場で起こりうる様々な困難も描き、その解決策を考え、問題が起こりつつも一歩前に進めるための多くのヒントを得ることが出来ます。(約38分)

 

    教育現場にLGBTsの児童生徒は一定数存在しているにも関わらず、実際にその当事者と対応経験のある教員は多くありません。当事者の多くは、誰にも話すことが出来ずにいる場合が圧倒的に多く、葛藤や苦悩を抱えていることが少なくありません。最大限の想像力を持ち、こういった状況への配慮が求められます。
 この巻ではLGBTsの児童生徒のみならず彼らを取り巻く非当事者の児童生徒の存在やその関わりにあたって、教員が留意するべき心得や、学校での取組や授業展開の注意点などを物語仕立てで紹介します。教師の不適切な声掛けや授業展開がどのような深刻な事態をもたらす可能性があるか具体的に描く一方、目指すべき理想的な対応の一例も示します。(約38分)

 

監修 : 日高庸晴 (宝塚大学看護学部教授)

宝塚大学看護学部教授、日本思春期学会理事
京都大学大学院医学研究科から博士号授与。カリフォルニア大学サンフランシスコ校医学部エイズ予防研究センター研究員などを経て現職。文部科学省が2016年4月に発表した性的指向と性自認に関する教職員向け資料の作成協力、文部科学省幹部職員研修・法務省の国家公務員人権研修・人事院のハラスメント研修など、国や自治体の人権啓発事業の講師として各地で普及啓発に努めている。専門は健康社会学、社会疫学、社会調査など。

「当事者の立場に立った想像力を持った実践を」

   「これまでの教え子にLGBTのいずれかに該当する子はひとりもいなかった」と圧倒的多くの小中高の先生方が仰いますが、LGBTをはじめとするセクシュアルマイノリティ(以下LGBTs)の人口規模を推定する複数の研究結果から、少なくともクラスに1~2人は存在するであろうと考えられています。つまり、受け持ったことや出会ったことがなかったのではなく、先生はカミングアウトされなかっただけかもしれません。
 性的指向と性自認、性別表現の有り様が少しだけ異なる、ただそれだけの違いがいじめ被害や不登校、自傷行為の発生要因になってしまうことがあります。最近の学校では、彼らの多くが学齢期に直面する困難な状況を少しでも変えるために、教科学習や教科外においてLGBTsについての取組が始まっています。当事者の児童生徒からカミングアウトされる前に、先生方が学校で多様性について取り組むことは、いじめ・不登校・自傷行為の発生を防ぐことになり、LGBTsの児童生徒の人生と命を守ることに直結します。緊急の対応が求められる有事になって慌てるのではなく、平時からの授業の実施や「何かあったら担任の先生に、保健室に相談に行ったらいい」というメッセージを伝え続けること、これらの予防的取組がリスクマネジメントの観点からも有効です。自分のクラスにも当事者の児童生徒がいるかもしれない、その子どもたちが生きづらさに直面しているかもしれないと想像力を持ち、教師や学校に何が出来るのか考え、実践していくことが今まさに急務となっています。教職員研修でこの映像教材を是非ご活用ください。

 

 

サン・エデュケーショナルの商品は、全国の教材店・有名書店でもお求めいただけます。

 

サン・エデュケーショナルへのE-mailです 株式会社サン・エデュケーショナル  (C)since 2002