はじめて学ぶLGBTs DVD全2巻 

 

はじめて学ぶLGBTs

  〈DVD 全2巻〉

監修 : 日高庸晴(宝塚大学看護学部教授)

各巻タイトル
① 男らしい色?女らしい色? <低~中学年向け> 
② 好きになってはいけないの? <中~高学年向け> 

 


 

~児童ひとりひとりに「みんな違ってみんないい」の感性をはぐくむ~ 


 
同性愛や、性別に違和感を持つ、といった表現をこれまで耳にしたことがあるのではないでしょうか。レズビアン(L)・ゲイ(G)・バイセクシュアル(B)・トランスジェンダー(T)をはじめとするセクシュアルマイノリティ(以下、LGBTs)といった性的指向と性自認の多様性について、文部科学省をはじめ、各地の教育委員会が積極的に取り組みを始めています。2020年の小学校教科書改訂において初めてこの多様性を扱う教科書も登場し、学齢期の早い段階から学ぶ必要が認識されるようになっています。
 本シリーズでは、LGBTsや性的指向・性自認をはじめて学ぶ児童に向けて「多様性」を理解するためのメッセージを伝えます。男女の性別認識や恋愛に関心が薄いと考えられる小学校低~中学年、関心が高まりつつある中~高学年、それぞれ学年によって適した物語の展開を描いています。その視聴を通じて児童が考え、相互に意見交換することで、多様性を肯定的に捉える素地をつくり、自分自身のみならず誰をも尊重する姿勢を身につけることをねらいにした映像教材です。

 

文部科学省選定

DVD カラー  各巻約12~22分 
主な対象 : 小学校 
教科 : 道徳・保健・人権教育
バリアフリー字幕版選択可

価格 : 各巻18,000円+税  (学校、公共図書館向け) 
   各巻36,000円+税 (視聴覚ライブラリー向け)



  小学校低~中学年の児童には「性的指向と性自認」の知識を教えるというよりは、世の中が作り出す男らしさや女らしさといった規範がすり込まれる前に、「人はみなそれぞれ違うこと、その違いがいいこと」「こうあらねばならない、ということは決してない」といったメッセージを伝えることが大切です。アニメーションにより描かれた色鉛筆と人間との物語を通して、思い込みや偏見にとらわれることの無意味さに気付き、自分らしくあることの素晴らしさ、他者を尊重する姿勢を学びながら、多様性を肯定的に捉える感性の芽を育てる機会とします。
  物語の後に教員向け映像を収録し、本編の視聴後にどのような問題提起をすることができるか、授業展開のための具体的な指導案も示します。(約12分)

 

    小学校中~高学年は他者への関心が高まり、恋愛感情の芽生えを経験する児童もいます。本巻は、同性を好きになった児童の物語を通して、恋愛感情のあり方は決して画一的なものではなく多様であり、異性を好きになる人も同性を好きになる人もおり、いずれかに価値があるのではなくどちらも肯定的に捉えることができる構成にしました。また、小学校中~高学年には自分の性的指向や性自認に気付く児童も少なからず存在しており、そうした当事者児童の自己肯定感が阻害されることなく勇気づけられ、自尊感情を育めるように配慮しました。
  物語の後に教員向け映像を収録し、本編の視聴後にどのような問題提起をすることができるか、授業展開のための具体的な指導案も示します。(約22分)

 

監修 : 日高庸晴 (宝塚大学看護学部教授)

宝塚大学看護学部教授、日本思春期学会理事
京都大学大学院医学研究科から博士号授与。カリフォルニア大学サンフランシスコ校医学部エイズ予防研究センター研究員などを経て現職。文部科学省が2016年4月に発表した性的指向と性自認に関する教職員向け資料の作成協力、文部科学省幹部職員研修・法務省の国家公務員人権研修・人事院のハラスメント研修など、国や自治体の人権啓発事業の講師として各地で普及啓発に努めている。専門は健康社会学、社会疫学、社会調査など。

「多様な個性を尊重するためのメッセージ」

  就学前や小学生の子どもたちは自分自身の性別や性的指向、性自認などまだわかっていないのではないか、だからこの時期にLGBTsに関して学ぶ機会は必要ないように思う、あるいは教えるには「まだ早い」といった考えの先生方もおられます。しかし、小学生の頃に初めて性別違和を感じたという当事者の声や、小学校高学年から中学1年生頃に同性に恋愛感情を抱く自分に気付いたと示す調査データもあり、「必要がない」あるいは「まだ早い」とは決して言えません。当事者の児童生徒が性的指向と性自認が多くの人と「違う」と気付く前から、人は生まれながらにして多くの違いがありその存在は多様であることを繰り返し繰り返し伝えていくことが、いつか「自分自身に気付く」経験をする当事者にとって何より助けになります。当事者ではない児童生徒にとっては互いの違いを尊重する基盤になることでしょう。それぞれの違いがまさに個性であり、多様な個性がたくさん集まって世の中を豊かにしているんだというメッセージを複数の先生方が学校内で何度も発信していくことが重要です。
 LGBTsといった新しいテーマに学校が取り組むというよりはむしろ、学校が既に直面している多くの課題に性的指向と性自認の多様性という視点から、より丁寧に対応していくことが求められます。性的指向と性自認の多様性への理解を深める一助としてこの映像教材をご活用ください。

 

 

サン・エデュケーショナルの商品は、全国の教材店・有名書店でもお求めいただけます。

 

サン・エデュケーショナルへのE-mailです 株式会社サン・エデュケーショナル  (C)since 2002